こんばんは、国際イメージコンサルタント・パーソナルスタイリストの三好凛佳です。
スーツについてのコラムを書いたので、皆さんにもご紹介したいと思い、ブログにもアップいたしますね。
仕事柄、ビジネススーツのスタイリングをさせて頂くことが多いのです。
でも、お客様の中には「スーツを着たり、ネクタイを締めるのは、疲れるから好きじゃない」という方も少なくありません。
そうなってしまう根本的な原因として、そのスーツの形が着る方の体に合っていないからなのです。
サイズが合っているものを選んだとしても、これって解消できないこともあるんですね。
選ぶ時には、色柄形をメインに考える方が多いと思います。
でも私は、サイズはもちろん体に合ったスタイルで気持ちよく着られることが、ビジネスを行うための服装としては、大切に思っていることのひとつなのです。
スーツの形って、同じだよね?と思われるかもしれませんが、ブランドやテーラーによってまったく違うんですね。
特に既製服のスーツの場合、それぞれのブランドはそのスーツのデザインとしてベストなバランスで作られています。
メンズスーツはサイズのバリエーションが豊富にはありますが、その方の骨格やお肉のつき方によっては合わない部分が出てくることがあります。
量販店などの手頃なスーツだと尚更、補正の範囲が少ないので、一番合うサイズを選んでも、体型によっては不具合のあるまま着ることになるんですね。
デパートやセレクトショップなどのスーツの場合、補正はもう少し細かくしてくれるお店もあります。
でも、いろんなサイズを試してみても難しい場合は、違うお店でも試着して、サイズがピッタリで一番ストレスがないものを選ぶのがお薦めです。
また、オーダーであれば大丈夫と思ってらっしゃる方もいるかと思います。
体を採寸して型紙から作る何十万もする「フルオーダー」であればそうなのですが、一般的にオーダーといわれる「イージーオーダー」や「パターンオーダー」などの生地や上下のサイズを選べて、補正したサイズで作ってもらうものでも、体型に合わないものもあります。
これも既製服同様、基本的にそのテーラーやスーツブランドで形が決まっており、その形やシルエットがそのテーラーの個性や特徴になります。
ただ、パターンオーダーの場合、かなり細かく補正して下さるところもあるので、既製服と比べると気持ちよく着られます。
また、きちんと体の特徴を考えたテーラーやブランドを選んできちんと補正してもらえば、ほぼ大丈夫かと。
これも既製服同様、いくつかのお店で試着してみることや販売員さんとよくコミュニケーションを行うことが大切になります。
但し、お店&販売員さんによって、補正のできる範囲がすごーく違うので、話を聞いて見極めることもポイントです。
先日も「シャツは首が苦しいので、できるだけネクタイは締めたくない」というお客様がいらっしゃいました。
これまでもスーツやシャツはオーダーで作ってらっしゃったのですが、そういうものと感じてらっしゃったようです。
ビジネスで表現したいイメージを考えてお店を選ぶのはもちろんですが、その方の体型に合うシルエットのスーツを仕立ててくれるテーラーでパターンオーダーを行いました。
そしてスーツだけでなく、シャツもオーダーして、その方の首の角度などに合わせたものを作って頂きました。
出来上がって試着された途端、「全然疲れない!ネクタイも苦しくない!」と喜ばれ、新しく作ったスーツを着てそのままお仕事に戻られました♥
ご自身の着てらっしゃったスーツをガーメントケースに入れてで持ち帰られて(笑)
その後にメールも頂き、着心地がよくずっと着ていたくなるほどというお話でした。ありがたいですね。
なかなかご自身でそういうスーツを見つけるのは難しいと思いますが、前述の通り、いろんなお店で試着してみるしかありません。
もしくは私たちのようなプロで、パターンや縫製、体型的なスタイリングも得意な方にアドバイスをもらうのは一番早いかと思います(笑)
『スーツは肩で着る』と言われています。
でもその肩にスーツの重みがズッシリとかかるようでは、肩が凝って着ていられませんね。
本当にサイズや形があっているスーツは、重さを感じることなく、皆さん一様に「軽い」とおっしゃいます。
高級なスーツで合っても、重いもの疲れるものは合っていないということなんですね。
ぜひ、今後にスーツやシャツを新調される場合は、着心地にもこだわってみて下さいね。
但し、オーバーサイズにならないようお気をつけ頂ければと思います(^^)